院長コラム

2019.02.12

今シーズンは埼玉県がワースト1位 詳細はこちら>>

今年はインフルエンザが猛威を振るい、統計でもピーク時は過去最多の患者数となりました。

都道府県別の集計では、ここ埼玉県が残念ながらワースト1位で、新潟県、千葉県の順でした。

今年のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、AH1(50%)、AH3(49%)、B型(1%)と圧倒的にA型が多い傾向です。ということはようやくピークを過ぎたとはいえ、まだB型の流行を控えているということになります。A型とB型が同時に流行した昨シーズンとは異なり、例年通りB型は2月以降主流になってくると思われますので、A型にかかった方も気を緩めず、手洗い、うがい、マスクなど予防を怠りなくお願いいたします。ある報道では今シーズンはAH1とAH3が同時に出ているからA型に2回かかると言っていましたが、昨シーズンでもAH1が24%、AH3が30%、B型が46%と検出されていることから、昨シーズンもA型に関しては同じ傾向だったように思えますが…。

 

なんにせよ、ウイルスに対してはやはりワクチンが有効ですので、今シーズンにインフルエンザにかかって苦しい思いをした方は是非来シーズンは予防接種を受けることをお勧めします。もちろん、ワクチンを打っても残念ながらインフルエンザにかかった方もいらっしゃいますが、罹患する率を下げるだけでなく重症化を防ぐ効果もあると言われていますので、接種を受ける意義はあると思います。

 

今シーズンも昨シーズンに続きワクチンの流通の問題で受けたくても受けられなかった方もいらっしゃいますので、皆様の健康のためにも関係機関の方には更なる改善をお願いいたします。