院長コラム

2023.09.28

今季の感染症

今年の夏以降の感染症は従来と異なる形となっています。なんと言ってもインフルエンザの流行です。8月以降から患者数が増加し、9月からは学級閉鎖なども出る流行ぶりです。今までインフルエンザといえばA型は12月―1月に流行のピークがあり、それに合わせて10月から予防接種を行うというものでした。ところが今回は予防接種を開始する前に流行が始まってしまいました。新型コロナも安定して()流行してるため、急性期の方も感染後の方も多くの方が咳をしているため、咳止めの薬が世の中で不足している状況です。コロナ後の咳は2-4週間くらい続く方も多いので、咳で悩んでいる方は焦らないでください。薬を使いながら徐々に改善していく印象です。

現在新型コロナの予防接種も始まっており、来月からはインフルエンザの予防接種も始まります。現在、問い合わせが多いのはコロナにかかった後は予防接種するべきか?するならどのくらい間隔をあければ良いか?インフルエンザに既に罹ったら今季は予防接種しなくて良いのか?するならどのくらい間隔をあけるのか?と言ったものです。はっきりした基準はもうけられていませんが、当院の考えを載せておきます。

コロナに感染したあとの予防接種について
・コロナの予防接種をするかはもともと自分での判断になりますが、接種するなら英国にならって、4週間の間隔をあけてから受けてください。
・インフルエンザの予防接種をするならコロナの後遺症がない、体調が良好なときに受けることをお勧めします。

インフルエンザに感染した後の予防接種について
・コロナの予防接種を受ける時は2週間の間隔をあけてから受けることをお勧めします。体調が悪いときに予防接種を受けると副反応が出やすい可能性があります。
・インフルエンザの予防接種を受けるときは2週間の間隔をあけてから受けることをお勧めします。A型の異なるタイプやB型に対する免疫のために接種をする意味はあると考えます。

ご存じと思いますが、コロナとインフルエンザの予防接種は同時に接種しても構いません。

当院でのインフルエンザ予防接種は
一般の方(全額自費のかた)   3500円  1012()開始
公的助成のある方       1500円  1020()開始
となります。ご希望の方は受付窓口か電話で予約してください。