院長コラム

2019.01.21

今年のインフルエンザ治療薬

インフルエンザの流行が本格的になってきましたが、皆様の体調はいかがでしょうか?

 

今年も予防接種のワクチンの流通が滞ったため、接種できずにインフルエンザにかかってしまった方もいるかと思います。
悪寒・全身関節痛を伴う発熱が見られた場合はインフルエンザが疑われるので医療機関を受診してください。ただ、インフルエンザを検査で確定するためにはある程度時間がかかるため、夜間に緊急で受診するかは一考してください。夜間の気温の低い時間に外出してさらに体調が悪くなるかもしれませんから。翌朝に受診しても十分に抗インフルエンザ薬の内服に間に合います。抗インフルエンザ薬について、インフルエンザウイルスを減らすと思っている方も多いかもしれませんが、それは誤解です。あくまでもウイルスの増殖を防ぐというものです。もちろん、抗インフルエンザ薬を内服しなくても自然に治癒します。それでも抗インフルエンザ薬を内服することで高熱で苦しむ時間を減らすことは可能です。
特に今年は、1回内服するだけでよい薬の評判が良いようです。去年から発売された薬ですが、今年はマスコミでも大々的に取り上げられていますね。今までは1日2回、5日間内服が必要な薬や1日で済むけれども4回吸入する薬でしたから、それらの良いとこどりの薬みたいなものです。今までの1.5倍くらいの金額にはなりますが、皆さんが希望されるため不足気味になっています。そのため残念ながら処方できない医療機関もあるかもしれませんがほかの薬でも同じ程度の効果がありますからご安心ください。

それでも、かからないのが一番ですから、外出の際はマスクをつけたり、帰宅時には手洗いうがいを忘れずに。