院長コラム

2019.02.06

花粉症2019

今年も花粉症の季節が始まります。

私も花粉症なので、毎年皆さんの診療にあたりながら一緒に苦しんでます。いつも若干の頭重感や倦怠感、喉のイガイガ感、微熱から始まるので、「これは風邪か?」と思ったりしますが、やはりいつもの花粉症と判明しうんざりします。
今年のスギ花粉の飛散開始は、関東では例年より5日ほど遅くなる見込みで、2月中旬から花粉シーズンがスタートすることになりそうです。

 

今年のスギ花粉の東京のピークは3月上旬から4月上旬となり、多く飛ぶ期間が長いとのことです。また、それに続いて、ヒノキ花粉が飛び始め、その後ピークが始まります。東京では4月上旬から中旬になりそうです。

2019年春の花粉飛散量は、前シーズンと比べると、関東は少ない見込みですが、前シーズンの花粉の飛散量は、全国的に例年よりも多かったため、今年は例年並みと言うことになります。

また、前シーズンの特徴として、ヒノキ花粉の飛散量が多く、東京ではヒノキ花粉が過去10年で最も多く飛散するシーズンとなりました。今シーズンのヒノキの花芽の生育が前シーズンほどではないことが分かったため、今年のヒノキ花粉の飛散量は前シーズンより少ないということです。

スギ花粉は、飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。症状が出始める前から花粉対策を始めるとよい方もいらっしゃいます。
花粉症対策としてはメガネやマスクがありますが何と言っても薬物療法です。くしゃみ・鼻水型の方には抗ヒスタミン剤が有効ですが、欠点としては眠気です。最近は運転しても問題ないとされる眠気の弱い薬もありますので、効果と副作用のバランスだと思います。また、面白いところでは貼り薬のタイプの抗ヒスタミン剤もあります。湿布で有名なメーカーが出しているのですが、成分としては目新しいものではありません。ただ、内服が多くて薬を増やしたくない人や飲み込みが悪く誤嚥の心配がある人にはいいかもしれません。内服を忘れやすい人にも外からも確認できる点は良いかも。今までの内服薬では効果が低かった人も少し系統が違うので試してみても良いかもしれません。食事の影響も受けないし、倍量も使えます。ただ、眠気はありそうですが...

花粉症に苦しんだ方は、花粉症の季節が終われば、舌下免疫療法を始める手もありますので、ご希望の方は当院に御相談ください。