院長コラム

2020.04.23

クリニックでのトリアージ

埼玉でも新型コロナウイルスに感染した方が増えてきました。感染症対応可能な病院でも患者が増えてきたため全ての方が入院できない状態です。病院での外来の対応はパンク寸前となっています。そのため、今までのように全て病院に紹介し、軽症から重症までの色んな患者さんが集中してしまうと重症な患者さんに必要な医療処置が手遅れになってしまいます。医療崩壊を防ぐためにも微力ながら当院も協力しなければいけないと考えています。クリニックレベルでできることはトリアージと言われる、重症度の選別です。熱があっても必ずしもコロナ感染とは限りません。実際に単なる風邪のこともありますし、扁桃炎からの発熱、腎盂腎炎や虫垂炎、皮膚炎からの発熱、肛門周囲膿瘍からの発熱もあります。これらコロナ感染ではない疾患でも、熱があるからと言って全て感染症対応病院に紹介してしまうと、病院も困りますし、紹介された患者さんも逆に感染するリスクを負ってしまいます。この地域の医療を守るためにも当院でできることをやっていくつもりでいます。そのためにも、受診するべきかどうか悩むときには是非ご連絡ください。その際に、皆様にお願いしたいことがあります。病状をなるべく正確に伝えてください。熱や風邪症状、周囲に感染を疑う症状がある方がいるときなども必ず伝えてください。コロナ感染が疑わしければ相談センターに連絡していただきますが、当院で対応できそうな場合は、来院していただく時間を指定させていただきます。感染を広げないため、適切な医療を受けられるようにするためにもご協力をよろしくお願いいたします。