全国にPCR検査陽性者数が増加しています。埼玉も含めてPCRセンターが設置されるなど検査数が飛躍的に増えたこともありますが、やはり感染者が増えていると考えるべき数字だと思います。しかしながら以前からテレビなどの報道でも気になっていたのですが、毎日報告されているのはPCR陽性者数であり、感染者数ではありません。では「PCR陽性」=「新型コロナ感染」なのでしょうか?これには検査の精度が関係します。PCR検査結果が陽性であっても実は感染していない“偽陽性“、その逆の検査が陰性であっても実は感染している“偽陰性“の存在です。偽陰性に関しては米国ジョンズ・ホプキンズ大学からの報告によると、偽陰性率は、発症後3日目(感染後8日目)に最も低くなるとのことで、そのため、検査は発症から3日間待って実施すべきとしています。主な研究結果としては、
・偽陰性率は感染1日目が100%であり、4日目が67%まで減少した。
・発症日(感染5日目)の偽陰性率は38%であった。
・感染8日目(発症から3日目)の偽陰性率は20%と最低となり、その後、9日目(21%)から再び増加し、21日目に66%だった。
とのことです。なので、感染したかもしれないと言ってすぐにPCR検査を受けても陰性だからと言って本当に感染していないとは言い切れないということです。実は以前日本で行われていたた「4日間は様子を見る」と言うのはあながち間違っていなかったかもしれません。ただ、発症後1週間くらいは偽陰性率は低いため、明らかな症状が続く場合は早めに検査を受けることが良いと思います。心配だからと早めに検査を受けて、PCR検査が陰性だったたからと検査が陰性だったからとマスクもしないで生活すると、周りにうつしてしまうかもしれません。うつされたくないと言うより、うつしたくないと言った気持ちで生活することが大事なのではないでしょうか?家庭内感染は市中感染の約7倍のリスクがあるため、自宅に高齢や持病のある方のように感染リスクの高い方がいらっしゃる方は特に注意してください。
2020.08.03