院長コラム

2022.01.06

2021年診療実績 その1

みなさま明けましておめでとうございます。

旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

今年最初のコラムですが、勢いが再燃している新型コロナウイルスや3回目のブースト接種に関して書こうかと思いましたが、自分が3回目の接種を受けてからその感想も含めてまたコラムに載せようかと思います。そこで、今回は昨年の当院での診療実績について書くこととします。

胃内視鏡検査 大腸内視鏡検査 大腸ポリープ切除 全内視鏡検査
2019年 809 548 251 1357
2020年 705 547 255 1252
2021年 646 656 283 1302

 

胃内視鏡検査はやや件数が減りましたが、これはコロナ禍による検査控えというより当院独自の理由があります。当院では午後に検査・手術枠を設けてそこで内視鏡検査や手術を行うのですが、手術を入れる際に胃内視鏡検査の枠を手術に充てることが多いため手術件数が増えるに伴いどうしても検査枠が減ってしまいます。緊急性のある方には午前中や午後の外来の時間中にもやることもあります。実際、アニサキス除去や異物除去も緊急で行うこともありました。また、大腸内視鏡検査のニーズが多いため、胃の検査枠に大腸の検査を入れることもありました。結果として胃内視鏡検査が割りをくった格好です。ピロリ菌を除菌した方は除菌後胃がんに気をつける必要があるため、除菌後だからと安心せずに年1回は胃内視鏡検査を受けましょう。

大腸内視鏡検査は多くの患者さんに受けていただきました。現在も検査を希望される方が多く予約がとりにくい状況になって皆様にご迷惑をおかけして大変申し訳なく思っております。そのため、対策として一部の胃の検査枠を大腸内視鏡検査枠に振り替えて増やしており、また受診時に、下血や明らかに腫瘍の可能性が高いなどの緊急性があると判断した場合は予約に関わらず緊急で検査を行いますのでご安心ください。便潜血陽性などの検診で異常を指摘されてはいるけれど症状のない方はお待ちいただくことが多いですが、便潜血陽性で大腸癌が見つかる方は約3%程度です。そこに年齢などを考慮すると若年の方はさらに確率が下がるため慌てる必要はないかと思います。ただ、ポリープがある方も多いので放置はしない方が良いと思われます。実際、当院でも大腸内視鏡検査行った方(※便潜血陽性以外の方も含まれます)の43%の人にポリープがあり切除を行いました。その中には早期がんを完全に切除できたものもありますし、とってみたら悪性だったという例もありました。肉眼で進行がんと診断できたため組織検査だけを行ったものもありますので、半数近くの方にはポリープやがんがあったということになります。大腸がんは大腸ポリープが大きくなって癌化するという説が有力ですので、どんな進行がんも元々は小さなポリープだったということです。現在大腸がんは、男性のがん死亡数の第3位、女性では第1位ということを考えるといかに早期発見し、早期治療するかが重要であるかがわかると思います。世界中でコロナ禍のため健診・検査を受けなかった人が増えたことから後に進行がんで発見されるのではと懸念されています。どの医療機関も感染対策を行っていますので、ぜひ健診や、何か気になることがあったときはコロナを恐がらず医療機関を受診しましょう。